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自社制作とテンプレート制作の違いとは?失敗しないWebサイト制作の考え方

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2025/12/18 | R.T.

こんにちは、道洋行東京支店Web制作スタッフの R.T. です。
近年、Webサイトは「会社案内」や「お知らせ掲載」の枠を超え、集客や信頼性の向上、業務効率化まで担う重要なツールとなっています。一方で、制作方法については「自社制作が良いのか」「テンプレート制作で十分なのか」と悩まれている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、自社制作とテンプレート制作の違いを整理し、それぞれのメリット・デメリットについて紹介します。

自社制作とテンプレート制作の基本的な違い

自社制作とは何か

自社制作とは、企業や組織ごとの目的・課題・運用体制に合わせて、設計からデザイン、システム開発までを一から作り上げるWeb制作を指します。
ヒアリングを通じて要件を整理し、情報設計(IA)、UI/UX設計、デザイン、コーディング、CMS構築、公開後の運用までをトータルで設計するのが特徴です。

テンプレート制作とは何か

テンプレート制作とは、既存のデザインや構造が決まったテンプレートをベースにWebサイトを構築する方法です。
WordPressテーマやWeb制作サービスが提供する既成レイアウトを使い、テキストや画像を差し替えることで比較的短期間・低コストで公開できます。

制作コストとスピードの違い

初期費用を抑えやすいテンプレート制作

テンプレート制作の最大のメリットは、初期コストが安く、制作期間が短い点です。
スタートアップや予算が限られている中小企業にとっては、まずWebサイトを持つことが優先されるケースも多く、テンプレート制作は有効な選択肢となります。

中長期視点で価値を生む自社制作

一方、自社制作は初期費用が高くなりがちですが、中長期的な運用や拡張を前提に設計できる点が大きな強みです。
業務フローや社内システムとの連携、将来的なページ追加や機能拡張を見据えた構造を最初から組み込めるため、結果的に改修コストを抑えられるケースも少なくありません。

デザインとブランディングの違い

テンプレートでは差別化が難しい理由

テンプレート制作では、どうしても「見たことがあるデザイン」になりがちです。
同じテーマを使用している企業が多く、企業独自の強みや世界観を表現しづらいという課題があります。特に競合が多い業界では、見た目の印象が埋もれてしまう可能性もあります。

自社制作で実現する一貫したブランド表現

自社制作では、ロゴ、コーポレートカラー、事業内容、ターゲット層を踏まえた完全オリジナルデザインが可能です。
企業の信頼性や専門性を視覚的に伝えやすく、行政機関においても「分かりやすさ」「安心感」「アクセシビリティ」を重視した設計が行えます。

機能性・拡張性の違い

テンプレート制作の機能面の制限

テンプレートは汎用的に作られているため、標準機能以上のことをしようとすると制限が出てきます。
無理にプラグインを追加すると、表示速度の低下やセキュリティリスクにつながることもあります。

自社制作だからこそ可能な柔軟な設計

自社制作では、必要な機能だけを最適な形で実装できます。
お問い合わせフォームの細かな条件分岐、会員管理、検索機能、業務システムとの連携など、実運用に即したカスタマイズが可能です。
これは業務効率化や、情報提供の正確性・迅速性にも直結します。

SEO対策における違い

テンプレート制作とSEOの相性

テンプレート自体がSEOに弱いわけではありませんが、構造が画一的なため、競合との差別化が難しいのが実情です。
不要なコードや固定化された構造が、SEO評価に影響を与えることもあります。

自社制作によるSEOを意識した設計

自社制作では、検索キーワードを意識したサイト構造、内部リンク設計、表示速度の最適化など、SEOを前提とした設計が可能で、狙うべきキーワードを明確に反映できます。

運用・保守のしやすさの違い

テンプレート制作の運用リスク

テンプレートは提供元のアップデートに依存するため、突然の仕様変更やサポート終了が起こる可能性があります。
長期運用を前提とする場合、これは大きなリスクとなります。

自社制作による安定した運用体制

自社制作では、設計意図を理解した制作会社が保守・運用を担当するため、トラブル時の対応がスムーズです。
正確性と安定性が求められるケースでは特に重要なポイントです。

制作方法の選択がWebサイトの成果を左右する

自社制作とテンプレート制作には、それぞれメリット・デメリットがあります。
しかし、「ただ作る」だけでなく、成果を出し続けるWebサイトを目指すのであれば、自社制作の強みは非常に大きいと私たちは考えています。

道洋行東京支店では、技術力と実務経験を活かし、それぞれの目的に合わせたWeb制作を行っています。
Webサイト制作をご検討の際は、「今だけ」ではなく「これから」を見据えた制作方法を選んでみてはいかがでしょうか。

当社サービスに関するご相談・お見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の執筆者
R.T.

2017年に道洋行東京支店へ入社。Webチームに所属し、主にHTML/CSSやJavaScriptを用いたコーディングを担当しています。デザインの再現性とUIの使いやすさを大切にしています。Web制作のご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。