ブログ

  • ブログ
  • WordPressの仕組みを知ろう

WordPressの仕組みを知ろう

  • WordPress
2025/10/07 | R.T.

WordPressを使って記事を書いたり、デザインを変えたりするのは簡単ですが、実際のところ「サイトの裏側で何が起きているのか」は意外と知られていません。
この記事では、投稿した情報がどのようにしてブラウザ上に表示されるのかを、初心者の方にも分かりやすく説明します。

WordPressの世界を支える5つの要素

WordPressは大きく分けて、次の5つの要素で構成されています。

  1. 記事などの情報(投稿データ)
  2. データベース
  3. テンプレート(テーマ)
  4. サーバー
  5. ブラウザ

この5つが連携することで、あなたが書いた記事がインターネット上で「ひとつのWebページ」として表示されます。
環境が出来上がれば便利な分、あらかじめ多くの準備が必要という点で導入のハードルが高くなっているのですね。

1. 記事情報

投稿画面から入力する「記事」データ

WordPressの管理画面で入力したタイトル・本文・画像・タグなどの情報。
加えて、投稿日などの情報もWordPressによって自動的に保存され、管理してくれます。

それらは「データ」として整理され、次のステップであるデータベースに保存されます。

コンテンツは“素材”

いわば、記事や画像は料理の「食材」。
それをどう盛り付けるか(デザイン)はテンプレートが担当します。

2. データベース

MySQLという頭脳

WordPressはMySQL(マイエスキューエル)というデータベースソフトウェアを使って、記事情報を管理しています。
投稿内容だけでなく、ユーザー情報、カテゴリー、コメント、設定などもすべてここに保存されます。

必要なデータだけを呼び出す

WordPressはページを表示するたびに、このデータベースから必要な情報だけを呼び出します。
たとえば、「トップページを見たい」とリクエストがあれば、データベースは下記の「テンプレート」によって定められたトップページ情報を取得し、WordPressに出力します。

3. テンプレート

PHPとHTMLでできた骨組み

テンプレート(テーマ)は、WordPressサイトのデザインを決めるファイル群です。
HTMLやCSSに加えて、PHPというプログラム言語で動的にページを生成します。

データとデザインの融合

データベースから取り出された記事情報は、このテンプレートの中に差し込まれます。
たとえば「タイトルはここ」「本文はここ」というように、決められた位置に配置され、ページの形が整います。

4. サーバー

WordPressの“本拠地”

サーバーは、あなたのWordPressサイトが実際に存在している場所です。
投稿データもテンプレートも、WordPressのプログラムそのものも、すべてこの中に格納されています。

サーバーが果たす役割

閲覧者がサイトを開くと、サーバーが動き出し、

  1. WordPressのプログラムを実行し、
  2. データベースから情報を取得し、
  3. テンプレートに当てはめて、
  4. 1枚のHTMLページを作り出します。

この作業はほんの一瞬で行われます。

5. ブラウザ

サーバーから届いた完成品

ブラウザ(ChromeやSafariなど)は、サーバーから送られたHTML・CSS・画像などを受け取り、ユーザーの画面に表示します。
ここではもう、プログラムやデータベースの姿は見えません。すべてがひとつのWebページとして“結実”しています。

例えるなら——

WordPressの仕組みは、まるでレストランの厨房とお客さんのテーブルの関係に似ています。

  • 投稿者が材料(記事)を仕込み、
  • データベースが食材を保存し、
  • テンプレートが盛り付けを決め、
  • サーバーが料理を仕上げ、
  • ブラウザがそれをお客(閲覧者)に提供する。

見えるのは最後の「料理」だけですが、その裏には複雑で整った工程があります。

まとめ

WordPressは、データベース・テンプレート・サーバー・ブラウザという複数の要素が、まるで歯車のように噛み合って動いています。
投稿者が入力したひとつの記事も、裏側では多くの仕組みが連携し、ようやくユーザーの目に届く形になるのです。

この構造を理解しておくと、トラブル時の原因を見つけやすくなったり、デザインの変更や機能追加を行うときにも役立ちます。
WordPressは「見える部分」だけでなく、「見えない部分」の調和によって動いている――そのことをぜひ覚えておいてください。

当社サービスに関するご相談・お見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム
この記事の執筆者
R.T.

2013年に道洋行東京支店へ入社。Webチームに所属し、主にHTML/CSSやJavaScriptを用いたコーディングを担当しています。きちんとした文書構造をフロントエンドエンジニアの誉れとし、今はWEBアクセシビリティの勉強中です。Web制作のご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。