WordPressを使って記事を書いたり、デザインを変えたりするのは簡単ですが、実際のところ「サイトの裏側で何が起きているのか」は意外と知られていません。
この記事では、投稿した情報がどのようにしてブラウザ上に表示されるのかを、初心者の方にも分かりやすく説明します。
もくじ
WordPressは大きく分けて、次の5つの要素で構成されています。
この5つが連携することで、あなたが書いた記事がインターネット上で「ひとつのWebページ」として表示されます。
環境が出来上がれば便利な分、あらかじめ多くの準備が必要という点で導入のハードルが高くなっているのですね。
WordPressの管理画面で入力したタイトル・本文・画像・タグなどの情報。
加えて、投稿日などの情報もWordPressによって自動的に保存され、管理してくれます。
それらは「データ」として整理され、次のステップであるデータベースに保存されます。
いわば、記事や画像は料理の「食材」。
それをどう盛り付けるか(デザイン)はテンプレートが担当します。
WordPressはMySQL(マイエスキューエル)というデータベースソフトウェアを使って、記事情報を管理しています。
投稿内容だけでなく、ユーザー情報、カテゴリー、コメント、設定などもすべてここに保存されます。
WordPressはページを表示するたびに、このデータベースから必要な情報だけを呼び出します。
たとえば、「トップページを見たい」とリクエストがあれば、データベースは下記の「テンプレート」によって定められたトップページ情報を取得し、WordPressに出力します。
テンプレート(テーマ)は、WordPressサイトのデザインを決めるファイル群です。
HTMLやCSSに加えて、PHPというプログラム言語で動的にページを生成します。
データベースから取り出された記事情報は、このテンプレートの中に差し込まれます。
たとえば「タイトルはここ」「本文はここ」というように、決められた位置に配置され、ページの形が整います。
サーバーは、あなたのWordPressサイトが実際に存在している場所です。
投稿データもテンプレートも、WordPressのプログラムそのものも、すべてこの中に格納されています。
閲覧者がサイトを開くと、サーバーが動き出し、
この作業はほんの一瞬で行われます。
ブラウザ(ChromeやSafariなど)は、サーバーから送られたHTML・CSS・画像などを受け取り、ユーザーの画面に表示します。
ここではもう、プログラムやデータベースの姿は見えません。すべてがひとつのWebページとして“結実”しています。
WordPressの仕組みは、まるでレストランの厨房とお客さんのテーブルの関係に似ています。
見えるのは最後の「料理」だけですが、その裏には複雑で整った工程があります。
WordPressは、データベース・テンプレート・サーバー・ブラウザという複数の要素が、まるで歯車のように噛み合って動いています。
投稿者が入力したひとつの記事も、裏側では多くの仕組みが連携し、ようやくユーザーの目に届く形になるのです。
この構造を理解しておくと、トラブル時の原因を見つけやすくなったり、デザインの変更や機能追加を行うときにも役立ちます。
WordPressは「見える部分」だけでなく、「見えない部分」の調和によって動いている――そのことをぜひ覚えておいてください。
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