こんにちは、道洋行東京支店Web制作スタッフのT.Y.です。
Webサイトを運用していると、情報の整理や各要素のつながりが非常に重要であることを実感することがあります。
特に、情報の意味や関係性を正しく伝えることは、すべての訪問者にとってサイトの使いやすさを高めるだけでなく、Webアクセシビリティの向上にもつながります。
本記事では、Webアクセシビリティの達成基準1.3.1「情報及び関係性」について解説します。
もくじ
この基準は、ページ上の情報や要素同士のつながりが、視覚に頼らずとも正しく伝わることを求めています。たとえば、見出しやリスト、表、フォームなどが正しくマークアップされていない場合、スクリーンリーダーでは順序や意味が分かりにくくなり、利用者が迷ってしまうことがあります。
情報のつながりや意味がはっきりしていると、サイトを訪れる人はスムーズに必要な情報を見つけられます。特に手続きやサービス案内など、順序や関係性が分かりにくいと、訪問者のストレスにつながってしまいます。
スクリーンリーダーや音声ブラウザは、HTMLの構造情報をもとにページ内容を読み上げます。正しい見出しタグやリスト、テーブル構造がないと、情報の階層や項目の関係を理解できません。
情報の順序やつながりを整理しておくことで、訪問者は迷うことなくサイトを利用できます。サービス紹介や手続き案内など、内容が分かりやすいサイトは、結果として信頼感や満足度の向上につながります。
見出しはページの情報構造を示す重要な要素です。h1からh6まで適切に階層化することで、スクリーンリーダーでも情報の流れが分かりやすくなります。見出しは簡潔に、内容を端的に表現しましょう。
表では、列と行の関係がはっきり分かることが重要です。リストや表の情報が整理されていると、スクリーンリーダーでも正確に伝わります。
入力欄には必ずラベル(label)を関連付けます。
こうすることで、音声ブラウザを使う人も迷わず操作できます。
正しい構造を保つことで、支援技術を使うユーザーにも情報が正しく伝わります。
必要に応じてARIA属性を利用すると、複雑なコンテンツの情報を補助的に伝えられます。
aria-labelledby
や aria-describedby
でラベルや説明を関連付けるただし、多用しすぎると混乱のもとになるので注意しましょう。
視覚に頼らなくても情報が理解できるようにすることが大切です。
Webアクセシビリティ達成基準1.3.1「情報及び関係性」は、ページ内の情報の意味やつながりを整理し、誰でも理解できるようにするための基準です。見出しやリスト、表、フォームを正しくマークアップし、必要に応じてARIA属性を活用することで、支援技術を使う方にも情報が正確に伝わります。
サイトを訪れるすべての人にとって使いやすく、分かりやすいページづくりを心がけることで、ユーザーの満足度は自然と高まります。小さな工夫の積み重ねが、信頼されるWebサイトを作る第一歩です。
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