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Webサイトの更新が反映されない?今さら聞けない“キャッシュクリア”の基本と対策

  • コラム
2025/05/09 | R.T.

こんにちは、道洋行東京支店Web制作スタッフのR.T.です。突然ですが、Webサイトの更新を行ったのに「なぜか反映されていない」「古い情報が表示される」という経験はありませんか?このような現象の多くは『キャッシュ』が原因です。本記事では、キャッシュクリアの基本から具体的な方法までをご紹介します。

キャッシュとは何か?

Webブラウザのキャッシュの仕組み

キャッシュとは、一度表示したWebページのデータを一時的に保存しておく仕組みです。これにより、次回同じページを開くときに読み込みが早くなり、通信量も抑えられます。多くのブラウザ(Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeなど)では、このキャッシュ機能がデフォルトで有効になっています。

キャッシュのメリットとデメリット

キャッシュは利便性を高める一方で、サイトの更新が正しく反映されないという問題を引き起こすこともあります。特に、Webサイトのリニューアルや重要な情報更新を行った直後に、訪問者が古いページを見てしまうリスクがあります。

なぜキャッシュクリアが必要なのか?

情報の正確性を保つため

Webサイトは常に最新の情報を発信する場であるべきです。古いキャッシュが残っていると、誤情報の発信につながり、信頼性の低下を招く可能性があります。行政機関のWebサイトなどでは、特に情報の正確性が求められるため、キャッシュ管理は重要です。

表示トラブルの解消

「ボタンが動作しない」「画像が表示されない」などの不具合も、キャッシュが原因であることがよくあります。キャッシュクリアを行うことで、これらのトラブルが解消されるケースも少なくありません。

キャッシュクリアの方法

各ブラウザでのキャッシュクリア手順

Google Chromeの場合

  1. ブラウザ右上の「︙(メニュー)」をクリック
  2. 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「閲覧履歴データの削除」
  3. 「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」をクリック

Microsoft Edgeの場合

  1. 右上の「…(メニュー)」をクリック
  2. 「設定」→「プライバシー、検索、サービス」
  3. 「閲覧データをクリアする」から「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れ削除

Firefoxの場合

  1. メニューから「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
  2. 「Cookie とサイトデータ」→「データを消去」
  3. 「キャッシュされたWebコンテンツ」にチェックを入れ削除

強制リロードの活用

簡単な方法として「強制リロード(スーパーリロード)」があります。

  • Windows:Ctrl + F5
  • Mac:Command + Shift + R この操作で、キャッシュを無視してページを再読み込みできます。

サーバー側のキャッシュにも注意

WebサーバーやCDNのキャッシュ

Webサイトには、ブラウザ以外にもサーバーやCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)で保存されるキャッシュがあります。これらのキャッシュは、管理画面やFTP経由で削除する必要があります。たとえば、WordPressであればプラグイン「W3 Total Cache」や「WP Super Cache」などを使ってキャッシュクリアが可能です。

サイト公開後のキャッシュ管理

Web制作会社では、納品後もキャッシュに関連する問題がないか確認作業を行います。これにより、訪問者が最新の情報を確実に閲覧できる状態を保ちます。

キャッシュ対策としての工夫

ファイル名のバージョニング

CSSやJavaScriptファイルに変更を加えた際は、ファイル名にバージョン番号(例:style.css → style_v2.css)を付けることで、ブラウザが新しいファイルとして読み込むようにできます。

メタタグやHTTPヘッダーの活用

以下のようなHTMLメタタグやHTTPヘッダーを使って、キャッシュの制御が可能です。

<meta http-equiv="Cache-Control" content="no-cache, no-store, must-revalidate">
<meta http-equiv="Pragma" content="no-cache">
<meta http-equiv="Expires" content="0">

また、サーバー設定でCache-Controlヘッダーを操作することで、より柔軟なキャッシュ制御も可能です。

まとめ

キャッシュはWeb閲覧を快適にする一方で、情報更新の障害にもなり得る重要な要素です。Webサイトの信頼性・正確性を保つためにも、キャッシュクリアの方法を理解し、適切に対応することが求められます。

道洋行東京支店では、Web制作の際にこうしたキャッシュの問題にも細心の注意を払い、運用後も安心してご利用いただける体制を整えております。キャッシュに関するご相談や、Webサイト運用にお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

当社サービスに関するご相談・お見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の執筆者
R.T.

2017年に道洋行東京支店へ入社。Webチームに所属し、主にHTML/CSSやJavaScriptを用いたコーディングを担当しています。デザインの再現性とUIの使いやすさを大切にしています。Web制作のご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。