ブログ

  • ブログ
  • Webアクセシビリティ達成基準「2.4.2 ページタイトルの達成基準」とは?分かりやすく解説

Webアクセシビリティ達成基準「2.4.2 ページタイトルの達成基準」とは?分かりやすく解説

  • Webアクセシビリティ
2026/07/09 | T.Y.

こんにちは、道洋行東京支店Web制作スタッフのT.Y.です。

前回はWebアクセシビリティ達成基準「2.4.1 ブロックスキップの達成基準」について解説しました。続けて今回は「2.4.2 ページタイトルの達成基準」への対応について解説します。

ページタイトルは普段あまり意識されない部分ですが、利用者が現在どのページを閲覧しているのかを判断するための重要な情報です。特にスクリーンリーダーを利用している方や、複数のタブを開いて作業している方にとっては、ページタイトルが分かりやすいかどうかでWebサイトの使いやすさが大きく変わります。

また、ページタイトルはWebアクセシビリティだけでなく、SEOにも大きく影響する要素です。ユーザーにも検索エンジンにも内容が伝わるタイトルを設定することは、Webサイト全体の品質向上にもつながります。

2.4.2 ページタイトルの達成基準とは

「2.4.2 ページタイトル」は、Webページに、その内容や目的を説明するタイトルを付けることを求めている達成基準です。

例えば、会社概要のページであれば、

  • 会社概要|株式会社〇〇
  • 会社情報|株式会社〇〇

のように、そのページが何について書かれているのかが分かるタイトルが望ましいとされています。

反対に、

  • ホーム
  • タイトルなし
  • untitled
  • index

のようなタイトルでは、利用者はページの内容を判断できません。

ページタイトルはブラウザのタブや検索結果にも表示されるため、アクセシビリティだけではなく、ユーザビリティやSEOの観点からも非常に重要な要素です。

なぜページタイトルが重要なのか

現在地が分かりやすくなる

スクリーンリーダーでは、ページを開いた際に最初にページタイトルが読み上げられます。

例えば、

「採用情報|株式会社〇〇」

と読み上げられれば、利用者は採用ページを開いたことをすぐに理解できます。

一方、

「ホーム」

とだけ読み上げられた場合、本当にトップページなのか、別ページなのか判断できません。

ページタイトルは、利用者へ現在地を伝える重要な役割を持っています。

複数のタブでも区別しやすい

近年は複数のページをタブで開きながら作業することが一般的です。

例えば、

  • お問い合わせ|株式会社〇〇
  • サービス紹介|株式会社〇〇
  • 導入事例|株式会社〇〇

のようになっていれば、どのページなのか一目で分かります。

しかし、

  • 株式会社〇〇
  • 株式会社〇〇
  • 株式会社〇〇

だけでは区別できず、目的のページを探す手間が増えてしまいます。

SEOにも大きく関係するページタイトル

ページタイトルは検索エンジンがページ内容を理解する際の重要な情報でもあります。

例えば、「Webアクセシビリティ診断サービス」を紹介しているページであれば、

Webアクセシビリティ診断サービス|株式会社〇〇

のように内容を表すキーワードを含めることで、検索エンジンにもページのテーマが伝わりやすくなります。

一方、

サービス|株式会社〇〇

では何のサービスなのか判断しづらく、検索結果でもユーザーに内容が伝わりにくくなります。

アクセシビリティ対応はSEO対策そのものではありませんが、ページタイトルを適切に設定することは、結果として検索エンジンにも分かりやすいWebサイトづくりにつながります。

達成基準を満たすためのポイント

ページごとに固有のタイトルを設定する

すべてのページで同じタイトルを設定するのは避けましょう。

例えば、

  • お知らせ|株式会社〇〇
  • 製品一覧|株式会社〇〇
  • お問い合わせ|株式会社〇〇

のように、それぞれのページ内容に合わせて設定します。

内容が分かる言葉を使う

利用者がタイトルを見ただけでページ内容を想像できることが重要です。

例えば、

良い例

  • Webアクセシビリティ診断サービス
  • 採用情報
  • 会社概要

改善したい例

  • サービス
  • 詳細
  • ページ1

具体的な言葉を使うことで、利用者にとって分かりやすいタイトルになります。

サイト名とのバランスを考える

多くのWebサイトでは、

「ページ名|会社名」

という形式が採用されています。

例えば、

  • 会社概要|株式会社〇〇
  • Web制作サービス|株式会社〇〇

のようにすると、ページ内容と運営会社の両方が分かりやすくなります。

WordPressでは比較的対応しやすい

WordPressではテーマが適切に作られていれば、投稿や固定ページのタイトルから自動でページタイトルが生成されるケースが多くあります。

ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。

  • 古いWordPressテーマを使用している
  • 独自開発テーマになっている
  • タイトルの出力を独自に変更している
  • 一部ページだけ固定のタイトルになっている

また、検索結果やSNSでの表示を考慮してSEOプラグインを導入している場合でも、ページタイトルが適切に設定されているか確認することが大切です。

実際のWebアクセシビリティ診断では、ページタイトルが重複していないか、内容を適切に表しているかといった点も確認しています。

制作時によくある注意点

制作現場では、デザインやレイアウトに注目が集まり、ページタイトルの確認が後回しになることがあります。

しかし、以下のような状態は意外と少なくありません。

  • テンプレートをコピーしたままでタイトルを変更していない
  • 「新着情報」など同じタイトルが複数存在する
  • ページ内容と一致していないタイトルになっている
  • テスト用のタイトルが公開後も残っている

こうした問題は見た目では気付きにくいため、公開前のチェック項目として組み込んでおくことをおすすめします。

アクセシビリティ対応では、「利用者が迷わず目的の情報へたどり着けるか」という視点で確認することが重要です。

まとめ

「2.4.2 ページタイトルの達成基準」は、一見するとシンプルな要件ですが、利用者が現在地を把握し、安心してWebサイトを利用するために欠かせない達成基準です。

さらに、ページタイトルはSEOやユーザビリティにも大きく関わるため、Webサイト全体の品質向上にもつながります。

ページタイトルは設定して終わりではなく、「ページ内容が正しく伝わるか」「重複していないか」「利用者が迷わないか」という視点で定期的に見直すことが大切です。

当社サービスに関するご相談・お見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。

お問い合わせフォーム
この記事の執筆者
T.Y.

2011年に道洋行東京支店へ入社。Webチームに所属し、デザイナーとして多くのWebサイト制作に携わる。ユーザー視点を重視したデザインと、アクセシビリティに配慮したサイト設計を強みとし、企業や行政機関向けのプロジェクトを多数手掛ける。
最新のデザイン動向やUI/UXに関する知見を活かし、ユーザーに価値のある情報を提供。Web制作のご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。