こんにちは、道洋行東京支店Web制作スタッフのT.Y.です。
前回はWebアクセシビリティ達成基準「2.2.2 一時停止,停止及び非表示の達成基準」について解説しました。続けて今回は「2.3.1 3回のせん(閃)光、又はしきい(閾)値以下の達成基準」への対応について解説します。
近年、Webサイトでは動画やアニメーション、動きのある演出を取り入れるケースが増えています。特に採用サイトやプロモーションサイトでは、インパクトを重視した演出を希望されることも少なくありません。
しかし、過度な点滅表現や激しいフラッシュ演出は、一部の利用者に身体的な負担を与える可能性があります。場合によっては、光感受性発作を引き起こすリスクもあるため注意が必要です。
もくじ
この達成基準は、画面上で強い点滅やフラッシュを発生させないためのルールです。
簡単に言うと、
といった内容になります。
Webアクセシビリティの目的は、年齢や障害の有無に関係なく、多くの人が安全に情報へアクセスできる状態を作ることです。そのため、「見やすさ」だけではなく、「安全性」も重要な観点になります。
強い点滅やフラッシュは、人によっては頭痛やめまい、不快感の原因になります。
特に問題となるのが「光感受性発作」です。
これは、点滅する光などの視覚刺激によって引き起こされる発作で、動画やゲーム、Webコンテンツなどでも注意が求められています。
制作側としては「少し派手な演出」のつもりでも、利用者によっては危険につながる場合があります。
行政サイトや公共性の高いWebサイトではもちろん、一般企業のコーポレートサイトでも、アクセシビリティ配慮は今後さらに重要になっていくと考えられます。
トップページで複数の画像を高速に切り替える演出は注意が必要です。
例えば、
といったケースは、利用者への刺激が強くなります。
最近では、視認性やUXの観点からも、ゆっくりしたフェード切り替えを採用するケースが増えています。
軽量だからという理由でGIFアニメーションを使用することがありますが、点滅表現には注意が必要です。
特に、
などは、知らないうちに基準を超えてしまう場合があります。
装飾目的のアニメーションほど、客観的に確認することが重要です。
採用動画やブランドムービーでは、テンポ感を出すために高速カット編集を行うことがあります。
しかし、
などは注意が必要です。
Webサイトへ動画を掲載する際は、アクセシビリティ観点で確認することが望ましいです。
まず基本となるのは、「そもそも強い点滅演出を多用しない」という考え方です。
現在のWebデザインでは、以前ほど派手なフラッシュ演出は主流ではありません。
むしろ、
など、落ち着いた演出の方がユーザー体験として好まれる傾向があります。
アクセシビリティ対応は、単なる制約ではなく、結果としてUI/UX向上にもつながるケースが多いです。
JavaScriptだけでなく、CSSアニメーションも確認が必要です。
例えば、
animation: flash 0.1s infinite;
のような指定を行うと、高速点滅になってしまいます。
デザイン実装時は、単純に「動くかどうか」ではなく、
まで確認することが大切です。
アクセシビリティは、公開直前に確認するよりも、設計段階から考慮した方が効率的です。
例えば制作フローの中で、
などにチェック項目を設けると、後戻りが少なくなります。
特に複数人で制作する案件では、「誰が確認するか」を決めておくことも重要です。
Webアクセシビリティというと、「障害者向け対応」というイメージを持たれることがあります。
しかし実際には、
など、多くの人に関係する考え方です。
過度な点滅を避けることは、「誰でも安心して閲覧できるサイト作り」につながります。
また、アクセシビリティ配慮が行き届いたサイトは、情報整理やUI設計も丁寧なケースが多く、企業としての信頼感向上にもつながります。
「2.3.1 3回のせん(閃)光、又はしきい(閾)値以下」の達成基準は、利用者の安全性に関わる重要な項目です。
特に近年は、動画やアニメーションを活用したWebサイトが増えているため、制作現場でも意識する必要があります。
ポイントとしては、
といった点が重要です。
Webアクセシビリティ対応は、「対応しなければならないもの」だけではなく、結果としてユーザーにとって使いやすく、安心できるWebサイト制作につながります。
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