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CSSのクラス名ってどう付けるのが正解?

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2026/01/29 | R.T.

こんにちは、道洋行東京支店Web制作スタッフのR.T.です。
今回のテーマは(特に初学者のうちは)無駄に考え込みがちな要素。クラス名です。

極論、HTML上の記載とCSSファイル上の記載が揃っていれば、<div class="sa6md58gh3trhe">だって動作しますが、そんな仕事の仕方をしていては怒られるのは必至。
だからといって、和英事典を開いて「ここはクレジットカードの決済情報について書く箇所だから…英単語当て込むと、『creditcard_payment_information』…か…?」みたいなことをしても、やっぱりややこしいだけです。

なぜなら、このクラス名には「規則性が定められていない」からです。

Web製作の現場で必要なのは、何よりまず「規則性」

CSSのクラス名は自由に決められますが、自由だからこそ「規則性」が不可欠です。その場の思いつきで名付けると、後から修正箇所が分からなくなったり、チームで開発する際に大混乱を招きます。

「役割や構造に基づくルール」を持って名前を付けることは、自分だけでなく未来の担当者を助けることにも繋がります。メンテナンスしやすい丈夫なサイトを作るために、まずは命名の規則性を意識することから始めましょう。

後から困らないための「BEM」的な考え方

まず最初に、初心者がやってしまいがちな失敗がこちら。

  • 悪い例:.red-text.big-box.right
    • 「赤い文字」というクラス名なのに、デザイン変更で青くしたくなったらどうしますか?
      Web製作においては、途中からデザインの構成要素を変更するのはよくあることです。

      『red-text』と名付けた箇所が「やっぱ青にして!」となったとき、『red-text』のcolorをblueにするか、全ページの『red-text』を『blue-text』に変更するか…どちらも不便極まりない運用です。
  • 良い例:.alert-text.hero-area.btn-submit
    • 「役割」や「意味」で名前をつけています。
      これなら色が何色に変わっても名前はそのままでOKですね。

      Webの現場ではこの「構造・役割」でモノを考えることが良いとされています。

クラス名の道しるべ

Web制作の現場では、「BEM」という命名規則をベースにすることが多いです。
厳密にやると難しいので、ふんわりとした考え方だけお伝えします。

「親要素(ブロック)__子要素(エレメント)–状態(モディファイア)」 というどのパーツの一部なのかを明確にするルールです。

例えば、「ニュースリスト」の中の「タイトル」なら: <h3 class="news-list__title">

さらに、「ニュースリスト」の「注目(赤字など)」状態なら: <div class="news-list--featured">

このように「どこの・なにが・どういう状態か」を意識して名付けると、プロっぽいコードに近づきますよ。
また、こうしたルール規格をあらかじめ決めておけば、複数の人が一つのWebサイトの編集に携わるときも、人によってクラス名の決め方が異なっていてややこしい、なんて事態も回避できます。

Web制作の最先端トレンドと「Tailwind CSS」

最後に、少しだけプロの現場の「今」について触れておきましょう。

ここまで「意味のある名前を付けよう」「サイト構造に沿って決めよう」と話してきましたが、実はWeb開発の最先端や、システム開発に近い現場では、あえて意味を持たせない名前をつける手法が流行しています。

その代表格が 「Tailwind CSS」 というフレームワークです。

Tailwind CSSのアプローチ

Tailwindでは、自分で「.news-title」のようなクラスを作るのではなく、あらかじめ用意された「機能単体のクラス」をパズルのように組み合わせて使います。

例えば、

  • text-center (文字を中央揃え)
  • bg-blue-500 (背景を青にする)
  • p-4 (余白を広げる)

これらをHTMLに直接書き込みます。

<button class="bg-blue-500 text-white font-bold py-2 px-4 rounded">
  ボタン
</button>

一見すると「ごちゃごちゃして見にくい!」と思うかもしれません。 しかし、大規模な開発現場では、「担当者Aさんが『.btn-main』と名付け、担当者Bさんが『.main-button』と名付けて、CSSが重複して管理不能になる…」という「名前付けによる混乱」そのものを無くせるというメリットがあり、爆発的に普及しています。

チームで運用するためのルールを一から作るのではなく、フレームワークが定めたルールを優先してそれを守ることでルールを統一する、という考え方なのですね。
CSSは極めて自由度が高いために何でも出来ますが、だからこそ人によって書き方のクセが生まれてしまいます。
そこを制限するために、逆にあり物を組み合わせることで規格を統一するという狙いがあるのです。

ただ、これはあくまで基礎を知っているからこそ使いこなせるツールです。 まずは基本の構造タグと、意味のあるクラス名の付け方をマスターすることをおすすめします。

まとめ

Web制作における「クラス名の付け方」について触りを解説してきました。

HTMLやCSSは、家づくりと同じです。 土台がしっかりしていないと、どんなに綺麗に色を塗っても、後からガタが来てしまいます。 最初は難しく感じるかもしれませんが、「このタグはどういう役割かな?」と意識するだけで、あなたの書くコードは劇的に分かりやすくなるでしょう。

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まずはHTMLの構造を意識して、整理整頓された美しいコードを目指してみてくださいね!

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この記事の執筆者
R.T.

2013年に道洋行東京支店へ入社。Webチームに所属し、主にHTML/CSSやJavaScriptを用いたコーディングを担当しています。きちんとした文書構造をフロントエンドエンジニアの誉れとし、今はWEBアクセシビリティの勉強中です。Web制作のご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。