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ユーザー行動を「見える化」するアクセス解析のすすめ

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2025/06/26 | R.T.

こんにちは、道洋行東京支店Web制作スタッフのR.T.です。
企業や行政機関のWebサイトは「作って終わり」ではありません。訪れたユーザーが、どんなページを見て、どのような動きをしているのか。その行動を分析することは、成果につながる改善への第一歩です。

本記事では、「アクセス解析を使ったユーザー行動の可視化」についてご紹介します。

アクセス解析とは何か?

ユーザー行動を「可視化」するためのツール

アクセス解析とは、Webサイトを訪れたユーザーの情報や行動を記録・分析する手法のことを指します。どのページにアクセスしたのか、どのくらい滞在したのか、どこから来たのかなどを把握できます。

これは、単に「アクセス数」だけを見ていた時代から大きく進化しています。今ではユーザーの動線や行動の傾向まで深掘りできるようになり、マーケティングやサイト改善の根拠として欠かせない存在です。

アクセス解析でわかる主なデータ

  • ユーザーの訪問数(セッション数)
  • ページ別の閲覧数(ページビュー数)
  • 滞在時間と離脱率
  • ユーザーのデバイス(PC/スマホなど)
  • 地域や参照元(Google、SNSなど)

これらのデータを整理・分析することで、ユーザーの「興味・関心」や「サイト内での迷いや離脱ポイント」が見えてきます。

なぜ中小企業や行政にアクセス解析が必要なのか?

サイト運用における「勘と経験」からの脱却

中小企業や行政機関の多くでは、サイト運用が「更新だけで精一杯」「とにかく新着情報を出すだけ」になってしまっているケースが少なくありません。

しかし、それだけではユーザーのニーズや課題に対応できません。アクセス解析を導入することで、「実際に見られているページ」「誰にも見られていないコンテンツ」などが客観的に分かり、改善のヒントが明確になります。

限られたリソースを成果に直結させる

中小企業や行政機関では、Webの専門スタッフが少ないことも多く、何でも手探りで対応しているケースもあります。
そんな中で、アクセス解析を活用すれば「やるべきこと」と「やらなくてもいいこと」が整理でき、無駄なく効率的な運用が可能になります。

おすすめのアクセス解析ツール

Google アナリティクス(GA4)

もっとも代表的なアクセス解析ツールです。無料で利用でき、サイトへのアクセス状況を総合的に把握できます。2023年からはGA4へ完全移行され、よりイベントベースの分析が可能になりました。

GA4でできることの一例

  • ページごとの表示回数、平均エンゲージメント時間の把握
  • ユーザーがどのような「イベント(クリック・スクロールなど)」を起こしたかの記録
  • コンバージョン(問い合わせ完了、資料請求など)への経路分析

Microsoft Clarity(マイクロソフトクラリティ)

こちらも無料で利用できるツールで、特に「ヒートマップ機能」に特化しています。ユーザーがどの部分をよく見ているか、どこでクリックしているかなどを、視覚的に確認できます。

Clarityの強み

  • ページごとのスクロールマップ、クリックマップが確認できる
  • ユーザーの実際の操作(セッションレコーディング)が見られる
  • 離脱箇所やページ速度の問題を視覚的に特定可能

アクセス解析を活用する際のポイント

目的を明確に設定する

アクセス解析は万能ではありません。「ただ見るだけ」では意味がなく、「問い合わせを増やしたい」「回遊率を上げたい」といった目的があってこそ、初めて活用価値が生まれます。

定期的にチェック・改善を繰り返す

アクセス解析は一度見て終わりではなく、継続的な運用が大切です。月次レポートの作成や改善提案を繰り返すことで、成果が少しずつ積み上がっていきます。

社内にノウハウがなければ、制作会社に相談を

「難しそう」「時間がない」と感じたら、私たちのようなWeb制作会社にご相談ください。ツールの導入から定期的なレポート作成、改善提案まで、トータルでサポート可能です。

まとめ:アクセス解析で“つながるサイト”へ

アクセス解析は、「見えないユーザーの声」を数値化し、よりよいWebサイトをつくるための強力なツールです。中小企業や行政機関のように、限られたリソースの中でも成果を出したい方にこそ、アクセス解析は強い味方になります。

「アクセスはあるけど成果が出ない」「ユーザーがどこで離脱しているのか知りたい」とお悩みでしたら、ぜひ一度アクセス解析を導入し、ユーザーの行動を“見える化”してみてください。

道洋行では、サイト制作と運用の両面から、貴社・貴団体のWeb活用を全力でサポートいたします。アクセス解析の導入や改善提案についても、お気軽にご相談ください。

当社サービスに関するご相談・お見積もりなど、お気軽にお問い合わせください。

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この記事の執筆者
R.T.

2017年に道洋行東京支店へ入社。Webチームに所属し、主にHTML/CSSやJavaScriptを用いたコーディングを担当しています。デザインの再現性とUIの使いやすさを大切にしています。Web制作のご相談やお問い合わせは、お気軽にどうぞ。